アスリート栄養食インストラクターは、スポーツ選手の競技の特性から必要な栄養素、食事の考え方、食事内容、サプリメントの使い方といった、アスリートの食事について十分な知識を持った人に与えられる資格です。
アスリートでなくても、疲労回復や風邪予防、脂肪燃焼といった知識も学ぶため、人間が健康で活動的に毎日を送る知識が身につきます。
そこで、この記事ではアスリート栄養食インストラクター資格取得で身につけられる学習内容を少し詳しくまとめています。
より詳細な内容は資格公式サイトをご確認ください。
アスリート栄養食インストラクター資格で学べることは、大きく分けて下記の3つの項目です。
1つ1つ詳しく見ていきます。
2003年のIOCにより、アスリートの栄養摂取についてもコンセンサスが示されています。
栄養素 | 筋力・瞬発力 | 持久 |
糖質(炭水化物) | 体重1kgにつき6g | 7gから10g |
たんぱく質 | 体重1kgにつき1.7gから1.8g | 1.2gから1.4g |
参考:https://www.japan-sports.or.jp/Portals/0/data/ikusei/doc/k3-34.pdf
脂質については、脂質エネルギー比から、目安を割り出します。
脂質エネルギー比は、25%から30%が目安です。
減量や増量といった目的によって、脂質摂取の目安となる割合は調整していきます。
目的 | 栄養素 | メニュー例 |
筋力アップ | たんぱく質 | はんぺん肉巻き 鮭缶の炊き込みご飯 鶏肉の味噌付け焼き |
風邪予防 | たんぱく質 ビタミンA ビタミンC | 酢豚 鶏肉と緑黄色野菜のトマト煮 卵焼きに大根の葉を入れる |
疲労回復 | エネルギー補給 ビタミンB1 | いわしのトマト煮 キンパ風おにぎらず ツナとひじきの炊き込みご飯 |
便秘予防 | 水分摂取 食物繊維 マグネシウム | 鮭と野菜の味噌汁 サツマイモと白味噌の和風ポタージュ |
持久力アップ | 炭水化物・糖質 | 鮭とマッシュルームのクリームパスタスープ かき缶の簡単パスタ |
集中力アップ | 糖質 たんぱく質 カルシウム 鉄 ミネラル ビタミンC | アジの生姜焼き バターチキンカレー 野菜とキノコの肉巻き |
血液強化 | 鉄 たんぱく質 ミネラル | 鮭とキノコの豆乳スープパスタ いわしのトマト煮込み |
試合当日 | 試合3時間前には食べ終わる 炭水化物 ビタミンB1 水分補給 食物繊維の多いものは避ける | 粉末だしごはん 梅を枝豆のおにぎり うどん ケチャップライス |
お休みの日 | 食べる量を減らす | オムライス レタスと卵のサラダ タラの蒸し焼き リンゴとささみのオリーブサラダ |
食物アレルギー | 食物アレルギーは、食物の原因物質が体に反応して過敏な反応を起こす。皮膚のかゆみやじんましん、重篤な症状を引き起こす | さつまいもとリンゴのオレンジに 小松菜とバナナの豆乳ドリンク |
免疫力アップ | たんぱく質 ビタミンA ビタミンC ビタミンD ビタミンE 亜鉛 食物繊維 バランスのいい食事と適度な運動と睡眠 | 鶏の味噌付け焼き キノコのスープ めかぶの具たくさん味噌汁 アーモンド入りきんぴらごぼう |
体脂肪ダウン | 高タンパク質低脂肪の食事 ビタミンE | ささみのチーズ焼き かつお梅だれ納豆丼 ぶりの照り焼き |
アスリートや運動をする人というのは、ビタミンやミネラルといった栄養素を積極的に摂取する必要があります。
アスリートや運動する人が意識して摂取すべき栄養素 | 栄養素の働き |
ビタミンB群 | 糖質・脂質を分解して効率良くエネルギーにする |
ビタミン・ミネラル | 運動によって体内に発生した活性酸素の消去作用(抗酸化作用) |
鉄 | 体全体に十分な酸素を届けるための血液となる |
カルシウム・マグネシウム・亜鉛・ビタミンD | 強い骨作りに欠かせない |
アスリートや運動をしている人は、栄養補給の基本はなんといっても食事です。
食事では十分な栄養が摂取できない場合、サプリメントで補う方法もあります。
ただ、基本は食事での栄養摂取が基本でので、正しい知識のもと摂取する必要があるでしょう。
アスリートインストラクター資格を取得すると、スポーツジムの栄養部門のインストラクターや料理教室での講師やセミナー講師といった仕事で生かせる資格として、就職の可能性を広げてくれることでしょう。
アスリートインストラクター資格取得に向いている人は次のような方です。
アスリートインストラクターでは、こうした知識を学べる資格です。
アスリートインストラクター資格取得により、アスリートをサポートする方法や、人間にとって必要な栄養について学んでいきます。
あなた自身にとっても、また、家族や親しい人にとっても有意義な資格に間違いないでしょう。
あなたもアスリートインストラクター資格で、栄養について学んでみませんか?