ベビーフードインストラクター資格とは、食物に関する基本的な知識をみにつけ、子どもに合わせた栄養バランスを考えた献立が作成できる知識を有しており、食を取り巻く環境を理解し、四季の食材や年間行事と組み合わせた食事の提案を行える人に与えられる資格です。
より詳細な内容は資格公式サイトをご確認ください。
赤ちゃんは、身体の成長が急速に行われており、体内に入る全てのものから栄養を吸収していきます。
身体の発達段階に合わせて、母乳から始まり、離乳食、幼児食と食べ物を変化させる必要があります。
赤ちゃんは発達途中のため、大人と同じような食事をさせようとすると、臓器に負担がかかりすぎてしまい、消化不良や誤嚥などの命の危険に関わるような事態につながります。
合わせて赤ちゃんには調理方法に関わらず、未発達段階として与えてはいけない食べ物も多く存在します。一例を以下でご紹介いたします。
はちみつ | ボツリヌス菌が含まれているため中毒を起こす可能性有 |
青魚 | 青魚はアレルギー症状が現れる可能性有 |
マグロ(赤身) | 加熱すれば中期からOK。お刺身は消化が悪いため離乳食期はNG |
貝類 | 貝類は消化が悪いため、1歳以降 |
ハム・ソーセージ | 添加物と塩分が多いため幼児期以降 |
アイスクリーム | 糖分が多く、おなかが冷えるので3歳以降 |
スナック菓子 | 油分、塩分、糖質が多いのでNG |
水道水 | 消毒液など含まれているので、必ず煮沸。普通のミネラルウォーターは鉄分などが多く含まれてしまっているため消化に悪いので赤ちゃん用のものを選択する必要あり |
ほんの一例ですが、それだけでも大人は日常で何気なくたべているものでも、赤ちゃんにとっては身体に負担がかかってしまったり、栄養の偏りにつながったり、命の危険につながるような食べ物が多数存在します。
赤ちゃんは良くわからないまま、大人が食べているものを欲しがったり、甘い食べ物をおいしく感じたり、食べたがる傾向があります。
赤ちゃんが食べてはいけない食べ物をしっかりと理解し、食べさせて良い時期を考えつつ、赤ちゃんの献立に取り入れられるのが、ベビーフードインストラクター資格を取得するメリットの一つとなります。
食材についての栄養素の知識だけでなく、その食材ができる時期やおいしく食べられる旬の時期を理解することで、四季折々の旬の食材をもっとも栄養価や新鮮味の高い時期に摂取できるようになります。
また、季節の旬の食材だけでなく節分や七夕などに季節に応じた食べ物を食べる理由も含めて食卓に出せるようになるので、食育としても役に立てられます。
季節によって存在する行事ものには、食べ物もよく紐づくことがあります。これを行事食といいますが、一部をご紹介します。(地域によって食べるものは異なることがあります)
1月 | お正月(雑煮、おせち)、七草(七草がゆ) |
2月 | 節分(福豆) |
3月 | ひな祭り(桜餅、ちらしずし)、春の彼岸(ぼたもち、おはぎ) |
4月 | なし |
5月 | こどもの日(かしわもち、べこもち、ささもち、ちまきなど) |
6月 | なし |
7月 | 七夕(そうめん)、土用の丑の日(うなぎ) |
8月 | お盆(そうめん、だんご、もち) |
9月 | 十五夜(だんご)、秋の彼岸(ぼたもち、おはぎ) |
10月 | なし |
11月 | なし |
12月 | 冬至(かぼちゃ)、大晦日(そば) |
赤ちゃんは、食材だけでなく、味付けにも気を付けなければいけません。
消化器官が未発達のめ、塩分が強すぎたり、脂分が多すぎたりすると消化しきれず栄養がとれなかったり、身体に異常が生じます。
普段調理に使っている塩や醤油、味噌などを自分が食べている味の感覚で調味料として加えてしまうと、赤ちゃんにとっては濃い味付けとなってしまうので、注意が必要です。
どの程度の量を調理で利用したらよいのかを理解することで、赤ちゃんに優しい味付けでの調理ができるようになります。
赤ちゃんは成長途中のため、与えられる食材にも可否がありますが、与えてよいとされている食材のなかでも、与え方に注意をしなければなりません。
基本赤ちゃんにたいして、食材のままで固形物として与えることはありません。
柔らかく煮る、刻む、ペーストにする、つぶすなど、食べ物の性質に合わせて調理方法を変えることで、栄養素を失うことなく、おいしい赤ちゃん向けの調理ができるようになります。
ベビーフードインストラクター資格は、日本インストラクター技術協会で受験します。
受験資格 | 特になし |
受験料 | 10,000円(消費税込み) |
受験申請 | インターネットからの申込 |
受験方法 | 在宅受験 |
合格基準 | 70%以上の評価 |
ベビーフードインストラクター資格を取得後、自分でベビーフードのカルチャースクールの講師活動や、個人料理教室などを展開できるようになります。
在宅で受験ができる資格でもあるので、自宅で資格取得に挑戦してみてはいかがでしょうか。